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2005年12月18日
ヘルシンキのサーモンスープ
1993年のこと、研修でヘルシンキへ行ったのでした。
研修の合間の自由時間に向こうで一緒になったベルギー人二人とヘルシンキの街中をブラブラしていた。あれは、確か5月だったけど北欧の町にしては、予想外に暖かい日だった。
魚を売っている一軒の屋台を見つけた。ヨーロッパで魚屋とか見つけると買って帰ることもないのに、ついつい覗きに行ってしまうのですね。このときもご多分にもれず、足は魚屋方面へ。ガラスケースの中に鮭やエビ、その前には小魚、イカなどが八方スチロールの箱ごとに山盛りにされていてどれも新鮮そうだ。
すぐそばに湯煙のたち昇る大きな鍋があるではないか。鍋を覗いてみるとサーモン入りのスープがコトコトいい具合に煮えている。湯煙をあげているうまそうなスープを見てしまったら、試さずに素通りしてしまうなんてことはとても私にはできない。
でも他の二人が食べないのにおれ一人で食べるのも気がひけるなぁなどと思案しながらベルギー人二人を見てみると、二人とも興味しんしんで鍋を覗いている。どうやら食い意地の張っているのは自分一人だけではなさそうだ。
あの表情からは、いやという返事はないだろう。さっそく食べてみようかと、声をかけると、案の定、二人とも食べる食べると二つ返事。
さてと肝心のスープのほうだけど、中身の具は、鮭の切り身、一口サイズに切りそろえられたジャガイも、 切りのたまねぎといたってシンプルな構成。
3人立ち食いでスープの入ったプラスチックの入れ物を左手に、右手には使い捨てのプラスティックのスプーンでフウフウしながらすすった鮭スープ、実に美味かった。スープは、鮭のだしにたまねぎジャガイモからにじみ出てきた野菜の甘味、ちょっとだけ加えられていると思われるクリームと鮭の脂がまろやかなコクを加えている。鮭が新鮮なのか脂の臭みもなく、クリームの量も抑え気味でくどくない。すべての食材の持ち味が程好く溶け合って旨味を醸し出している。
じつは、私達3人は、あの鮭スープをまた食べたくて翌日も屋台のあった場所へ行ったのだ。
だけど、昨日屋台があった広場に屋台がない!決まった日にしか屋台は出ないのかな?
3人むなしくホテルへ帰ったのでした。
食べたいのに、もう食べられない。という思いがつのって、忘れられない幻の一品になってしまったのですね。
投稿者 royalkidsclub : 2005年12月18日 11:48
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